朝のリレー
2009年 03月 12日
谷川俊太郎 朝のリレー
カムチャッカの若者が
きりんの夢を見ているとき
メキシコの娘は
朝もやの中でバスを待っている
ニューヨークの少女が
ほほえみながら寝返りをうつとき
ローマの少年は
柱頭を染める朝陽にウインクする
この地球では
いつもどこかで朝がはじまっている
ぼくらは朝をリレーするのだ
経度から経度へと
そしていわば交替で地球を守る
眠る前のひととき耳をすますと
どこか遠くで目覚まし時計のベルが鳴っている
それはあなたの送った朝を
誰かがしっかりと受け止めた証拠なのだ
******************
この詩は中学校の国語の教科書にある有名な詩。
人によってはどんな風に解釈するか、いろいろあると思うけれど
私は政治的な視点でとらえるヒントをくれた重要な詩です。
クリスマス
おいしいケーキを食べているときに
地球の裏側でおいしいケーキが食べれない人を思ったことはありますか?
お正月
おいしいお餅を食べるとき、
お正月すらもわからないで、恐怖と闘っている難民を思ったことはありますか?
政治はすべてがつながっていることを実感することなのです。
心も体も物質もすべてがつながっていることを想像することからしか始まりません。
あなたの享受しているものは、当たり前では決してなく、あなたが享受している分
だれかが搾取されていると考える視点です。
この世界をよりよくするには、そういう視点が必要です。
世界は、地球だけにとどまりません、宇宙すべてです。
もしあなたが享受しているものがあれば、それの種をまくことをしてください。
カムチャッカの若者が
きりんの夢を見ているとき
メキシコの娘は
朝もやの中でバスを待っている
ニューヨークの少女が
ほほえみながら寝返りをうつとき
ローマの少年は
柱頭を染める朝陽にウインクする
この地球では
いつもどこかで朝がはじまっている
ぼくらは朝をリレーするのだ
経度から経度へと
そしていわば交替で地球を守る
眠る前のひととき耳をすますと
どこか遠くで目覚まし時計のベルが鳴っている
それはあなたの送った朝を
誰かがしっかりと受け止めた証拠なのだ
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この詩は中学校の国語の教科書にある有名な詩。
人によってはどんな風に解釈するか、いろいろあると思うけれど
私は政治的な視点でとらえるヒントをくれた重要な詩です。
クリスマス
おいしいケーキを食べているときに
地球の裏側でおいしいケーキが食べれない人を思ったことはありますか?
お正月
おいしいお餅を食べるとき、
お正月すらもわからないで、恐怖と闘っている難民を思ったことはありますか?
政治はすべてがつながっていることを実感することなのです。
心も体も物質もすべてがつながっていることを想像することからしか始まりません。
あなたの享受しているものは、当たり前では決してなく、あなたが享受している分
だれかが搾取されていると考える視点です。
この世界をよりよくするには、そういう視点が必要です。
世界は、地球だけにとどまりません、宇宙すべてです。
もしあなたが享受しているものがあれば、それの種をまくことをしてください。
by kevala
| 2009-03-12 13:00
| 政治